アメトークやマンガ沼で麒麟の川島さんがおすすめしていたカラオケ行こ!。
2024年1月には実写映画化され、2025年夏にはアニメ化もされました。
単行本の終わりに書いてますが、和山やま先生が同人誌で書いていたものに、描きおろしを加えた漫画。
発売当初は、amazonや楽天で売り切れで、メルカリでも謎のプレミア価格になってました。
普通に笑える面白い漫画ですが、最後、ちょっと心があったかくなるブロマンス漫画。
続編のファミレス行こ!も絶賛連載中です。
カラオケ行こ!の基本情報
漫画名 | カラオケ行こ! |
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発売日 | 2020/09/10 |
著者 | 和山やま |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | 同人誌 |
カラオケ行こ!の登場人物
カラオケ行こ!の主要キャラは、中3男子の岡 聡美と、ヤクザの成田狂児の二人です。
ほぼ、二人で物語が進みます。
岡 聡実(おか さとみ)
森丘中学校合唱部の部長で中学3年生。
内向的な性格で、ヤクザにカラオケの指導を頼まれてビビるも、意外に毒舌。
2005年4月1日生まれ。血液型O型。
成田 狂児(なりた きょうじ)
四代目祭林組若頭補佐。
組長主催のカラオケ大会でうまくなるために合唱コンクールで中学生をつかまえる39歳。
若い時にヒモで暮らしてたくらいにモテる。
1980年5月5日生まれ。血液型A型。
組長
ヤクザなのに絶対音感を持っている。
カラオケと刺青が好き。
カラオケ行こ!のあらすじと感想
ヤクザが合唱部の中3男子を捕まえて、カラオケを教えてもらう、それだけの漫画です。
設定がコミカルで、ヤクザはちゃんとヤクザで怖いですが、なんかあったかいお話です。
カラオケに行くことになるきっかけ
合唱コンクールの帰りに、岡聡美は、ヤクザの成田狂児に声をかけられます。
ヤクザの名刺を出して、第一声は「よろぴく」です。
狂児の所属するブラック企業の組長は、カラオケ好きで、2月、5月、8月、11月の年4回、死んだもの以外は欠席不可なカラオケ大会を開きます。
組長は、絶対音感の持ち主で、組員のカラオケの採点をして、点が悪かったものに歌ヘタ王の称号と罰ゲームが・・・。
その罰ゲームが、組長の趣味の刺青を彫ること。
素人なので、痛いし、絵心もないから変なのを彫られます。
歌ヘタ王を回避するために、カラオケを教えてほしいと言われるのです。
カラオケ天国で、カラオケを教える
ひとまず、歌を聴くことになります。
狂児は、自分の18番のX-JAPAN「紅」を歌います。
※ちなみに、和山やま先生は、紅を歌っているところのカラオケの映像で手紙が燃えているところがお気に入りのシーンだそうです。
でも、聡美君は、紅は曲として難しいし、声の低さに合ってないと指摘します。
それだけ言って、逃げようとするのですが、LINEを教えてしまいます。
それから、学校から10分のカラオケ天国という店で、合唱部が休みの日に、カラオケを教えることになります。
聡美君に言わせるとカラオケ地獄だそうです。
毒舌な聡美君とヤクザな狂児
ある日、カラオケ天国に行くと、祭林組の組員が集まっています。
組員たちも聡美君に、歌を教えてほしいと言うのです。
ひとまず歌を聴いて、素直な意見を言います。
それが結構な毒舌、「うるさいです」とか言います。
どんな毒舌かは漫画を読んでください!
結構な毒舌なので、案の定、組員が切れて、聡美君は号泣します。
帰りにもう辞めるという聡美君ですが、いちごをくれたりする狂児の優しさにふれて、授業は続けることになります。
カラオケ大会まで2週間前となった8月11日、狂児が歌いすぎで声をつぶしていることもあり、自主練習のため、最後のカラオケとなります。
聡美君も合唱大会が同じ日で、練習があることも理由の一つです。
帰りに狂児はカラオケ大会をするママの店や組事務所のツアーの案内をしてくれます。
ちなみに成田の車に乗った時に、岡は、ダッシュボードから、マジヤクザなブツを見つけたりします。
あと、行ったらヤバイ危険地帯のマップももらいます。
絶対来るなよ!フリちゃうで!と言われて・・・
カラオケ大会の前に
合唱大会のため、練習をがんばる聡美君ですが、変声期に入り、うまく歌えず葛藤します。
ある日、家族が、合唱コンクールのためにお守りを買ってくれます。
兄、母だけでなく、父も買ってくれて、お守りが被ったので、一つをお守りとして、狂児に渡そうと思い、つい危険地帯に入ってしまいます。
そこで、チンピラにつかまり、号泣。
通りかった狂児に助けてもらうのですが、怖かったり、うまく歌えない葛藤があったりが重なり、狂児にブチ切れます。
この時の言葉も毒舌なので、ここも漫画で読んでください。
ただ、お守りは渡します。
次の日、聡美君は合唱コンクールに向かう途中にある事故を見てしまいます。
最後は心があったまる
ネタバレみたいに感想を書いてしまっていますが、大事なところはこの後です。
全篇通して、コミカルでネタが多い漫画ですが、フリも効いていて、意外に緻密なストーリーになってます。
長編コントみたいです。
狂児は、刺青がちゃんとあったり、ケンカで他人をボコボコにしたりするヤクザですが、良い奴です。
中学3年生を泣かせるようなことはしません。
聡美君も狂児のことは嫌いではなく、高校の卒業文集にこのことを書きました。
良い終わりになるので、ぜひストーリーを楽しんでください。
描きおろし!は、狂児の昔の話
カラオケ行こ!は前篇と後篇で終わりです。
でも、追加で「描きおろし!」という書き下ろし漫画が描かれています。
狂児が20歳のときの話です。
カラオケ行こ!につながるので、こちらも楽しめます。
ちなみに舞台は、またカラオケ屋さんです。
あと、本当の最後に、二人のプロフィールが載ってます。
好きな女性芸能人も書いているので、必見です。
まとめ:和山やま先生の魅力がわかるブロマンス漫画
「女の園の星」でも人気の和山やま先生。
ストーリーのことばかり書きましたが、絵もキレイです。
テレビ番組のマンガ沼で紹介されていましたが、この作品、BLものではなくブロマンスものらしいです。
確かに狂児と聡美君の関係は、歳離れた兄弟のような感じもあります。
ブロマンスとは、ブラザーロマンスの略で、性的な関係ではなく、男同士の親しい関係のこと
1巻で完結なので、和山やま先生の入門編としておすすめの漫画です。
※DMMブックスなら、無料試し読みができるので、下のDMMブックスリンクをクリックして見てください。
ちなみに、カラオケ行こ。の続編として、ファミレス行こ。がコミックビームにて、不定期連載中です。

・参考
コミックナタリーにカラオケ行こ!の特集がありました。好きな方はぜひ
カラオケ行こ!特集 和山やま×江口夏美対談

