幼少期に国際テロ組織LELに拉致され、最強の戦闘工作員となった男、島崎が主人公の漫画が、平和の国の島崎へです。
組織からの脱出に成功して、故郷・日本に帰ってきた彼。
夢見ていた「平和」な暮らしをしようとするのですが、周りがそうはさせてくれません。
ファブルのように、最強の工作員が普通の暮らしをする話。
ファブルはコメディ色が強かったですが、この漫画はシリアス。
‟島崎にとっての平和とは何か”を考えさせられます。
1巻をメインに紹介します。
平和の国の島崎への基本情報
漫画名 | 平和の国の島崎へ |
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発売巻数 | 1~9巻(2025/8現在) |
原作 | 濱田轟天 |
作画 | 瀬下猛 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | モーニング |
平和の国の島崎へのみどころ
平和の国の島崎へのみどころは、元戦闘工作員・島崎のアクションです。
幼少期に、拉致され、そこで徹底的に戦闘を教え込まれただけに、常人離れした身のこなし、知識があります。
組織から狙われ、戦う際も、狭い室内で、静かに冷静に戦います。
確実に仕留めるアクションなので、派手さはないですが、確実。
ファブルっぽい、アクションです。
そして元テロリストの島崎が平和な国・日本で起こす違和感です。
島崎らは、平穏な日常を求めますが、周りがそうはさせてくれません。
組織にも狙われますし、元テロリストとして、日本政府の監視下にもあります。
そして、島崎自身も平和の国を求めつつも、なぜか違和感が・・・。
寄生獣の岩明均先生も、帯に書いてます。
残忍で恐ろしい「異物たち」が、平和な町に紛れ込む。
その中に、なぜか人に親切な「異物」がいる。
島崎だ。
島崎は、寄生獣のミギーのような存在かもしれません。
島崎は、我々の味方なのか敵なのか・・・。
この不思議な違和感が、最大のみどころです。
平和の国の島崎へのあらすじと感想
1巻は、脱出して日本に戻ってきた島崎の境遇の紹介です。
普通の暮らしをしようとしているのですが、まわりが許してくれません。
たとえば、日本の政府(公安かな?)が常に監視していたり、脱出したテロ組織LELの暗殺部隊に狙われたり・・・。
島崎だけでなく、同じように脱出した仲間もいますが、それぞれ狙われたり、彼ら彼女らの悩みもあります。
戦闘だらけの毎日から、平穏な日本に溶け込もうとしますが、人は変われないのかもしれない。
そんな気もします。
あと、アクションがかっこいいですね。
LELの暗殺部隊も手練れで、交差点を歩いているときなどに、ふいに襲ってきます。
そこを周りが気づかない程度にかわし、追い込み、始末する。
その感じが頼もしくもあり、怖くもあります。
1巻で一番心に残ったのは、最後の#8 DEAR SHIMAZA AND HIS PORTFOLIOです。
LELの兵士募集動画に出てくるこの言葉が重いです。
正義とは「世界の半分を敵にまわす」ということだ
正義を叫ぶことは、それ以外を敵とすること。
戦いを必然とする環境にいたのが島崎です。
島崎の心がどうなのかも気になります。
漫画家の川本先生と一緒に資料写真をとるのですが、島崎の撮る写真がヤバイ。
ただ、彼のスケッチには、希望も・・・。
島崎の言う「平和の国」が、どういうものなのでしょうか?
平和の国の島崎への登場人物
島崎慎吾
主人公。
9歳の時に、「0457便ハイジャック事件」でテロ組織LELに拉致され、戦闘の知識を叩きこまれた最強の戦闘工作員。
30年を経て、組織から脱走、故郷の日本に帰り、平和な暮らしを望む。
絵が好き。
緒方
島崎と同じLELから脱出した元戦闘工作員。
寮長
LELから脱出した戦闘工作員。
脱出者のコロニーを管理する。
川本マッハ
島崎がお手伝いをしている漫画家の先生。
カオリ
漫画家アシスタント。
マスター
島崎がバイトをしている喫茶ルパンのマスター。
娘は、カオリ。
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まとめ:島崎は戦陣に復帰する
平和の国の島崎へは、とても重厚なストーリーです。
「ファブル」に、連合赤軍が元ネタの漫画「レッド」をプラスしたような感じ。
島崎のアクションのカッコよさもそうですが、島崎のほか、LELから脱出したコロニーの人々の誰もが心に傷を持っています。
常識が違うってことがとても分かります。
ちなみに、LELは、Ligo de Ekonomia Liberigoの略のようです。
スペイン語かポルトガル語かと思ったのですが、そのままでは、翻訳できませんでした。
一応、経済開放同盟ですが・・・。
気になるのは、1話ほか、最後に登場する「島崎は戦陣に復帰する・・・」という言葉です。
平和の国である日本でなぜ、復帰しないといけないのか?
その理由が気になります。
