ドラマ 相続探偵 第10話(最終回)「遺言書が導く未来」の感想です
漫画からずっと読んできた相続探偵。
漫画では未完でしたが、その続きをドラマでやるうれしい展開。
最終回の第10話では、灰江 vs 地鶏の親子対決がついに決着。
灰江の裁判での立ち回りが圧巻です。
相続探偵 第10話(最終回)「遺言書が導く未来」のあらすじ
ハゲタカ、令子、そして、灰江の父・和宏からの合計3つの遺言書で終わった9話。
最終回の10話は、ハゲタカからの遺言書から始まります。
謎の男たちに襲撃に会い、病院に入れられたハゲタカですが、それは賭けでした。
襲撃の場面をノートパソコンで録画、パソコンは壊されますが、データは生きており、朝永の解析で、襲撃犯が浅葉の孫であることがわかります。
この情報をもとに、灰江らは、SNSで地鶏を攻めます。
ただ、このタイミングで灰江、朝永は、弁護士法違反などの罪で警察に捕まることになります。
無事、釈放されるも、家宅捜索でめちゃくちゃになった事務所。
そこに現れたのは、復讐に巻き込みたくない突き放したはずの令子。
令子は、自分の命を懸けて、煤田が証言台に立たせ、灰江を待っていました。
令子にお礼を言った灰江。
父の無念を晴らし、地鶏への復讐のため、父の過去の判決が間違いだとする国家賠償請求訴訟を起こすことになります。
相続探偵 第10話(最終回)「遺言書が導く未来」のキャスト
灰江七生(33)/赤楚衛二
相続探偵。父の無念を晴らすため国家賠償訴訟に打ってでる
地鶏健吾(60)/加藤雅也
灰江の実の父親。灰江と直接対決
三富令子(24)/桜田ひより
医大を休学中。命をかけて煤田を説得
朝永秀樹(30)/矢本悠馬
元科捜研のスーパーエース。
羽毛田香(38)/三浦貴大
フリーの週刊誌記者。命を懸けて賭けに出る
煤田公明(51)/水橋研司
灰江の父のバス事故を担当した元裁判官。令子に意気を感じて、証言台に立つことに。
灰江和宏(60)/鈴木浩介
灰江の育ての父。灰江に遺言書とノートを遺す。
灰江深雪(60)/大塚寧々
灰江の母。灰江に和弘からの遺言書とノートを渡す。
相続探偵 第10話(最終回)「遺言書が導く未来」の感想
灰江の父と地鶏の関係
今まで明かされていなかった、灰江、育ての父・和弘、生物学上の父・地鶏の関係が明らかになります。
地鶏は自分たち夫婦に子供が出来なかったことから、灰江を引き取ろうと和弘に執拗にせまります。
和弘は、バス会社の経営も危うく、生活も楽ではありませんが、実の子でなくても七生(灰江)を愛し、何度も断っていました。
ただ、地鶏はそれを気に入らず、思う通りにならなかったこともあり、権力を使い、灰江の父を陥れたのです。
地鶏のやり方は、権力を使い、相手の弱みをにぎり、圧力をかけるもの。
自分は、大物政治家の娘と結婚し、出世し、人事権を手に入れ、世間を思うがままに操っていました。
バス事故では、大手メディアを使って、判決をねじまげましたが、今回は、SNSというメディアで追い込まれたのが面白いところです。
法廷で吠える灰江「バカヤロー」が圧巻
灰江には、母・深雪から託された父・和宏の遺言書とノートがありました。
そこには、灰江を引き取りたいと地鶏が言い出した当初のことが克明に記されていました。
これをもとに、地鶏を証言台に立たせゆさぶりをかけます。
地鶏は、顔色ひとつ変えず対応しますが、灰江のゆさぶりに屈し、ありえない言葉を言ってしまいます。
圧巻なのが、最後の灰江の言葉です。
そもそも父の無念は、地鶏の圧力に屈して事実を捻じ曲げた司法にあります。
父だけでなく、バス事故にあった被害者の人々にも無念は残り、まさに「死人に口なし」です。
灰江は、たとえこの裁判に負けても、生涯をかけて父の無念を晴らすと言います。
「今は亡き人々の思いは、この俺が泣かせねぇぜ」
「法の番人どころか権力の番犬なんてくそくらえだバカヤロー」
このセリフが圧巻でした。
袴田さんの事件など、国家賠償に関する裁判は、今もあります。
地鶏への復讐と共に、それに屈した裁判官と司法に対しての暴言は、今の日本に対して、国民が言いたいことの一つでもあるかもしれません。
遺言書が導く未来
裁判に勝った灰江ですが、地鶏は顔色ひとつ変えません。
「お前は真のフィクサーがどのような存在か知ってるか?
歴史の裏で、日本のために大義をつくす・・・
お前をつぶすことなどたやすい
必要とあらば・・・」
ただし、灰江は地鶏を恨まないと言います。
それは、父からの遺言書があったからです。
お金も権力もなかった父ですが、遺言書で灰江を未来に導いてくれました。
和弘は、財産的なものは残せず、一時は負の遺産を残しますが、最高のものを灰江に相続していました。
まとめ:灰江は父の愛を相続していた
相続探偵が終わりました。
テレビでリアタイで見ていたときは、ストーリーが強引すぎるかな?とも思いました。
ただ、この記事を書こうとネトフリでもう一度見ると、漫画原作でもあり、ドラマの脚本家でもある西荻弓絵先生が伝えたいことが見えた気がします。
相続と言うと、財産的なイメージですが、相続探偵を通じて言えるのは、遺言書は財産だけでなく伝えたい遺志も残せるということです。
第1話「或る小説家の遺言」では、ワインの飲み仲間であった灰江に、作家の今畠は、相続探偵と言う名前を残し、第4-5話「京都 老舗和菓子屋の変」では、和菓子職人の父は、本家・妾といびつに分かれてしまった息子達に、和菓子屋の未来を残します。
そして、9億円の賠償金という負の遺産を残していた和弘は、地鶏への復讐を通じて、灰江が生きる糧と、それでも恨まない心を残します。
愛を相続なんて、ダサすぎて書きたくなかったのですが、実の息子でなくても、灰江のことを思う愛を残していたことが、灰江にとっての大きな相続財産だったと思います。
漫画では、灰江の母が、相続した土地に新幹線が通り、価値が上がるので、賠償金の心配はなくなります。
母・深雪は、灰江に、賠償金のことは気にせず、好きな道を歩んでと言うシーンがありました。
灰江はそれでも地鶏との対決を選んで、漫画は終わります。
違う結末ですが、ドラマの結末の方が、相続探偵という結末らしい気がします。
国家賠償の裁判については、9割国が勝つので、あっさり灰江が勝利したことは少し違和感がありました。
ただ、西荻先生が書きたかったのは、灰江の圧巻のスピーチだったと思います。
裁判所では、絶対言えない国民の意見。
「法の番人どころか権力の番犬なんてくそくらえだバカヤロー」
これを赤楚衛二に言わせたかったんだろうと思います。
漫画は未完でしたが、ドラマでちゃんと成仏できたと思います。
でも、2つほど、ドラマでやってないお話があります。
スペシャルドラマでやってもらうとうれしいです。
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