単行本や電子書籍を買って、一気に読むと、ストーリーのすごさに驚く漫画があります。
序盤に出たキャラ、セリフなどがの伏線が、後半に回収されるのは気持ちいいですね。
その中でも特殊なのが、最初と最後がつながっている漫画です。
第1話のネタが最終話で回収される秀逸な漫画作品を紹介します。
第1話と最終話がつながる漫画作品
告白~コンフェッション~※最初と最後がまったく同じ
カイジの福本伸行先生と、沈黙の艦隊のかわぐちかいじ先生がタッグを組んだ漫画が告白~コンフェッション~です。
山岳部OBの浅井と石倉の二人のみが登場人物の話。
二人は浅尾山に登山に向かいますが、石倉が滑落事故で脚を骨折します。
夜の雪山で、あたりはブリザード。
二人で山小屋を見つけるのは無理と悟り、石倉は、殺人の告白をはじめます。
人生への後悔を語り、死を悟った石倉ですが、実は、すぐそばに山小屋があり、二人は助かります。
殺人告白をしたけれど、助かってしまった・・・
石倉の微妙な表情がなんとも言えないところがちょっと見どころです。
そして、問題が・・・
浅井は、殺人を告白したものと、雪山の夜を過ごすことになったのです。
告白は、登場キャラが二人のみ、二人の心理と攻防が面白い作品です。
恐怖と狂気にとらわれる二人。
ただ、一筋縄ではいかないのが、福本伸行作品の面白さです。
そして、この漫画、最初のページと最後のぺージが全く同じです。
言葉の意味の印象が、前半と後半で違ってくるところが面白いです。

ひゃくえむ。※トガシのセリフが変わる
チ。地球の運動についてでおなじみの魚豊先生が、マガポケで連載していたのがひゃくえむ。です。
ひゃくえむとは、100mのこと。
陸上競技の短距離100m走に命をかける男の物語です。
メインになるのは、主人公のトガシと小宮です。
小学6年生のときに出会った二人。
トガシは、全国一位の小学生。
小宮は転校生でいじめられっ子。
ただ、現実から逃避するだけのために走る少年でした。
トガシが、そんな小宮に、走り方を教えたことから、この漫画は始まります。
そんなトガシと小宮がライバルとなり、まさに命を賭けて、100mに向かうことになります。
ひゃくえむは、冒頭の下記のセリフが、第話と最終話でほぼ同じです。
俺の名はトガシ
どこにでもいる普通の小学6年生だ
ただ一つ変わったことがあるとすれば
走るのが速い
それだけの人間
ちなみに第1話では小学6年生のトガシが、最終話では社会人になったトガシがこのセリフを言います。
後半だけ、セリフが違いますが、5巻まで読むと、意味が分かる熱い言葉になります。

ひゃくえむ。は名言が多い漫画です。
チ。もぐっとくるセリフが多いですが、この片鱗がひゃくえむ。からあります。
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パイナップルARMY※最終話が1話につながる
20世紀少年、ヤワラ、マスターキートンなどの漫画でおなじみの浦沢直樹先生の初めての長期連載作品が、パイナップルARMYです。
※初連載は踊る警官ですが、こちらは短編なので・・・
ちなみに原作は、工藤かずやさんで、ゴルゴ13の原作にも携わった方です。
主人公は、ジェド・豪士。
日系アメリカ人の彼は、アメリカ海兵隊として、ベトナム戦争にも参加。
除隊後は、傭兵をへて、民間企業CMAの戦闘インストラクターとして生計を立てています。
戦争のスペシャリストで、いろんな武器に精通するほか、戦闘、罠の設置もお手の物。
戦闘インストラクターとしては、拷問のように厳しいトレーニングを訓練生に課す、教官でもありました。
最終回、テログループ「黒い手紙結社」との戦闘の末、倒壊したビルに豪士が下敷きとなり、生死不明となります。
しかし、CMAがインストラクターの依頼電話に豪士を紹介するというもの。
豪士は、生きてた!と思うと、その依頼が、1話の内容で、え!って思うのがパイナップルARMYです。
パイナップルARMYの最終回は、結構有名です。
「パイナップルARMY 最終回」で、ググると、考察が書いてあります。
気になる方はぜひ!
パイナップルARMYは、1話完結の読みやすい戦闘漫画です。
浦沢直樹といえば、パイナップルARMYと言う人も多い名作です。
ちなみに浦沢直樹先生は、電子書籍を認めていないので、パイナップルアーミーを読むなら、単行本を買うしかありません。
文庫も出ているので、気になる方はこちらもどうぞ。
まとめ
第1話と最終話がつながっている漫画を3つ紹介しました。
進撃の巨人もそうかなと思ったのですが、読み解くのが難しくて、断念しました。
紹介した3つの作品はつながりが分かりやすく面白かったですね。
漫画は、原作も大事です。
最初と最後をつなげる設定は、気づくと原作のすごさを感じますね。
ストーリーがすごい漫画は良いですね。
