アニメ映画が大ヒット!
2025年12月31日からはネットフリックスでも、世界同時配信される「ひゃくえむ。」
100mに命を懸ける小宮とトガシら陸上選手の人生を描いた作品ですが、
映画、漫画ともに、気になるのがラスト!
小宮とトガシ、どっちが勝ったのか?
最後のシーンの解説ともに、魚豊先生の言葉から、その答えを考察したいと思います。
ひゃくえむ。の最後、日本陸上の決勝
⠀⠀⠀\⋱ 映画祭 第3弾 ⋰/
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小宮とトガシ、どっちが勝ったのか?
ひゃくえむの最終回、最後のレースは、日本陸上の決勝です。
まずは準決勝!財津が破れ、海棠に記録でも負ける小宮
準決勝では、絶対王者だった財津が破れました。
海棠が現実逃避して、財津を、小宮をも抜く姿はなかなか!
決勝直線、トガシと小宮は会話を交わします。
ケガによる引退の危機を経て、なぜ走ることの意味を理解し、ふっきれたトガシ。
対して、記録にこだわり圧倒的な強さで勝ってきた小宮。
ただ、準決勝で、記録を無視し、ただ勝つことだけを考えている海棠に負けます。
しかも、歴代2位の記録。
記録を気にしない人に記録で負け、小宮は何のために記録を求めてきたのか分からなくなります。
小宮はトガシに言います。
「僕らは一体何の為に走ってるんだ?」
トガシは言います。
「真剣(ガチ)になる為」
この会話を経ての決勝です。
決勝
引退した財津は、記者たちのインタビューから、将来のスプリンターにメッセージをと促されます。
財津は言います。
「100mは一瞬に人生を凝縮させる・・・
極上の10秒を味わえ」
日本陸上の決勝が始まります。
小宮がいいスタート
少し遅れてトガシ
海棠、カバキが続きます。
トップに立つ小宮にトガシが詰め寄りますが、小宮が離す。
一進一退の攻防。
ケガを顧みずトガシは走り、小宮を抜かし、離します。
追いかける小宮ですが、一気に疲労が・・・
あきらめがよぎりますが、小宮の中の何かがはじけ、ラストスパート!
そして、ゴールです!
トガシと小宮、どっちが勝ったのか?
それと、ひゃくえむ。作中3回、見開きドデカタイトルが出る時があるのですが、
小学生編は背中合わせ。
高校は対峙。
社会人は同じ方向を向いてる。
といった感じで、その時の関係性を象徴した感じを出せてればいいなと pic.twitter.com/zS2r7AYKHk— 魚豊 「チ。地球の運動について」「ようこそ!FACTへ」「ひゃくえむ」 (@uotouoto) October 13, 2019
映画でも、漫画でも、
ちなみに、漫画の通常版でも、新装版でも、最後の結果は同じです。
どっちが勝ったかは書かれず、
フィニッシュ!!
日本陸上優勝はー
ワアアア
で終わります。
では、どっちが勝ったのか?
答えは、新装版ゲのインタビューに書いてあります。
新装版ゲのインタビューでの魚豊先生の答え
漫画の新装版ゲのインタビューで魚豊先生は、はっきりこう言っています。
ラストは、トガシと小宮のどちらが勝ったのかわからない描写になっています。
ひゃくえむは、トガシと小宮の2人のライバルを軸とした漫画です。
2人は真逆の動機をもったキャラ。
トガシは、他者からの承認欲求を満たすために走り、
小宮は、記録と言う自己評価のために走ります。
小学生から社会人まで、お互いに100mに、命を人生を懸けてきました。
ただ、日本陸上の決勝にあたり、挫折を経験したことで、お互いの求めるものが変わります。
トガシは他人のためでなく自分のために、小宮は記録のためでなくただ他人に勝ちたいために走ります。
真逆の感情を持って走ったことにより、こだわりがなくなり、2人とも笑顔でゴールします。
何のために走るのか!
ひゃくえむの最後のセリフは、
「走るのが、好きだー。」
です。
人生を懸けて、陸上にうちこんで、最後にたどりついた感情。
魚豊先生が書きたかったのはこの感情です。
まとめ:くわしくは新装版ゲのインタビューで!
ひゃくえむ。の最後、トガシと小宮のどっちが勝ったかについて考察しました。
考察と言うか、新装版ゲのインタビューで魚豊先生がしっかり話しています。
ひゃくえむ。は、どっちが勝ったか、速かったかなど、そういう話ではありません。
ただの10秒で、栄光も挫折もすべてが決まる。
小学生から社会人まで、およそ25年四半世紀、懸けてきたものがその10秒で決まってしまう。
そんな残酷かつ極上な10秒に懸ける人生を書きたかったんだと思います。
新装版ゲのインタビューはボリュームが多く、魚豊先生の漫画家デビュー、ひゃくえむ。を書き始めた理由、チ。の話まで盛りだくさんです。
ひゃくえむ。に込めたことがいっぱい述べられています。
ぜひ、新装版ゲを読んでください。
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